3週間を切った大統領選挙と1ヶ月になる「戦争」

投稿日時 : 2022/03/22 17:30

「2022年大統領選挙間近、エリック・ゼムールは支持率が伸び悩み」
Le Monde紙のウェブサイトより。3月15日付けの投稿。

第一次投票まで3週間をきったフランスの2022年大統領選挙。経済紙Les Echosなどが発表した世論調査によると、公式出馬表明をする前の昨年の秋から、かなり高い支持率があり、メディアでも多く取り上げられていた極右系のエリック・ゼムール氏だが、ここへきて、ついに支持率が10%を切ってきたという。

やはりロシアのウクライナ侵攻による国際情勢が極右系のエリック・ゼムール氏には不利になっているとされている。マクロン現大統領は安定の30%近くの支持率で、次点はもう一人の極右系候補のマリーヌ・ルペン氏であるが、彼女もなんとか次点にとどまっているという感じで、その後ろに右派系のヴァレリー・ペクレス氏と、極左系のメランション氏が支持率を伸ばしてきているという。

マクロン現大統領の陣営では、カステックス現首相も選挙戦を応援するような発言などもはじめており、現大統領のマクロン氏はダメ押しをしている感じもするが、対向候補者は、それに反応する形で支持を伸ばそうとしているようだ。

もう1ヶ月になる「ウクライナ戦争」も、フランスの大統領選挙までは、大きく影響するような事態になることはないかもしれず、このままフランスの大統領選挙は終わるのかも知れない。