フランス人でもバカンスの間に勉強したっていいじゃないか。

投稿日時 : 2020/07/06 18:40

「バカンスノート、学習補助…。この夏、親は子どもに勉強させたい」
20 Minutes紙のサイトより。

この週末からバカンスシーズンが始まったフランス。内閣改造の話題もあるが、フランスではかなり下火になったCovid-19の影響で、例年よりは少ないものの、それでもパリからバカンスに出る人たちが話題となっている。

日本と違って、コロナ禍でも夏休みの長さはまったく変わらずのフランスだが、当然減ってしまった学習に対して親が心配なのはどこの国でも同じ。さらにフランスの夏休みは、秋入学なので、宿題もない(そもそも宿題自体が通常の学校生活でも少ない)。そこで、子どもたちの学習を心配する親たちが、夏休みにやる学習帳を買いあさっているという。本屋では全ての出版社の学習帳やドリルなどがよく売れていて、前年比で60%の伸びという出版社もあるという。とくに小学校低学年が多いともいうが、高学年や中学生たちの親も夏休みの学習帳をそろえているという。

電子版があるものがあるが、やはり従来の紙版が人気だという。さらに、日本とは違ってそもそも塾や家庭教師が拡がっていないフランスでも、こちらはリモート授業を行う会社も含め、通常であれば高校3年生や中学3年生などだったのが、全ての学年の生徒の入会が増えているという。

さらには、国も、林間学校(Colonie de vacances)で学習に力をいれたところを強化するなど、フランスの子どもたちが通常バカンスを過ごすところで、学習支援の仕組みを提供するとしている。これには、100万人の子どもが対象で、予算は2億ユーロだという。