Covid-19とビスケット

投稿日時 : 2020/07/03 18:00

「トロウマッド:いいものを作って100年」
20 Minutes紙のサイトより。

日本では首相が決めただけで即日緊急事態宣言が解除されたのに対し、フランスは昨日、国会で7月11日に緊急事態宣言を解除することが承認された。

すでにバカンスモードのフランスでは、コンフィヌモン(自宅隔離)は遠い昔のことのようではあるが、この期間にヒットした商品の一つが、ブルターニュ地方に根付いているビスケットメーカー、「Traou-Mad(トロウマッド)」が作る一連のお菓子だという。

くしくも、この会社は今年で創業100年を迎える年だった。日本でも輸入食品店や、アマゾンジャパンなどのサイトでも売っている。いわゆるブルターニュのバタークッキー系統で、フランスでもスーパーなどで売っている。

Covid-19でコンフィヌモンで家にいた間、食料品などの買い物はできたが、この間にフランス人がよく買っていたのは、パスタやクスクスの粉などはもちろん、安心・安全とされるビオのものや、ローカルなもので、こうしたお菓子も純フランス産のお菓子が人気になり、その後もブームは続いているという。

シェンゲン協定圏内での移動は自由になったが、フランス人の夏休みは、国内で、ローカルなものを食べたり飲んだりして過ごすことになりそうだ。そしてバカンス後も、今回の選挙でのエコロジーの躍進に見られるように、ますます環境に配慮した消費行動、生活様式になるだろう。

ちなみに写真のビスケット缶は実際に売られているものではないが、この人気で復刻版などで販売もありかもしれない。またフランス人が、フランスでこうしたローカルなものを消費するのは、環境に配慮(輸送などで排出されるCO2の削減など)したり、地産地消という行動だが、フランス人がエコロジーやビオの考え方でよしとしているものを日本で航空便で取り寄せたり、飛行機で移動して買ってくることはまた別の行動だ。