パリでバカンスも悪くない。(きっと)

投稿日時 : 2020/07/10 18:00

「写真ギャラリー:パリは(巨大な)テラスだ」
フランス版TimeOutのサイトより。
「写真ギャラリー:パリは(巨大な)テラスだ」
フランス版TimeOutのサイトより。

梅雨の雨空が全国で続く日本ではうらやましい限りだが、梅雨も雨期もないフランスでは、春や夏はもちろん、冬場でもカフェやバー、レストランでもテラス席が多く、今年は特に人気だ。

コロナ禍によって、街中などでは従来の路上に拡張するテラスの規制が緩和され、ソーシャルディスタンスを守りながらも、経営難の外食産業の助けになっているのがテラスだ。今月に入ってからもオンラインメディアなどでも、今行くべきテラスとか、お勧めのテラスとかの特集などがされている。

Time Outのフランス版でも、かつてヘミングウェイが「パリは移動祝日だ(Paris est une fête)」といった有名な一文にかけて、「パリはテラスだ」と、このテラスブームを紹介。

バカンスシーズンが始まれば、通常であれば、パリからは住民がいなくなり、お店も夏休みというのがいつもの光景だったが、今年は、経営難の外食産業は開いていたりするし、パリ市民もそこまで旅行にいくわけでもなさそう、しかも観光客もいなく、パリはまさに大きなテラス状態、場所によっては歩行者天国状態になっているところもある。

7月14日の花火は上がるものの、人が多く集まらないように規制したりはするが、バカンスの7-8月のパリは、今年はデコントラクテ(くつろいだ・ストレスのない)したパリ市民や、地方から逆にパリに遊びに来るフランス人で溢れるのではないだろうか。日仏の航空路線は再開したものの、日本からは渡航をすすめていないが、この夏のパリは意外と過ごしやすいかもしれない。