月末からフランスの学校で制服が導入

投稿日時 : 2024/02/19 17:30

「学校の制服:試験的導入への参加に“87の学校が同意した”」
地方紙Ouest Franceのウェブサイトより。

昨年からマクロン大統領が主導するかたちで発表されていたフランスの小中高での制服の導入、教育大臣が明らかにしたところによると、すでに87の学校が、試験的な導入に賛同するという。

当初は2月中に参加の意思表明が求められていたが、100校を目標としていたこともあってか、6月の年度末まで猶予があるという。そして、早いところでは冬のバカンス明けの2月26日から制服の導入が始まる。

「制服」とはいえ、日本の学生服とは違い、「統一衣服(tenue unique)」という言い方もあるように、学生服としての制服ではなく、ポロシャツやチノパンなど、皆が同じ衣服を着るという場合もあるという。どのような「制服」にするかは、それぞれの地方の学区、そして各学校の判断に任されているといい、場合によっては、ブレザースタイルの学生服もありうるという。

もちろん、こうした「制服」の導入には賛否は様々だが、実際に多くの学校で試験運用が始まり、データなどが集まって状況が変わるだろう。導入の判断のポイントは、もちろん、学業が優先なので、生徒の心身の健康や学力に効果があるかどうか、そしてフランスならではのポイントは、差別や子ども同士の関係によい影響があるかどうか、そして家庭の家計に助けになるかどうかなど、総合的に判断されることになる。

すでにソーシャルメディアなどでは、候補の制服のビジュアルが投稿されており、当事者の子どもたちからも様々なコメントがでている。