戦争とメディア

投稿日時 : 2022/03/02 17:30

「特別編集:ウクライナ支持で結束するヨーロッパ」
3月1日付 Le Monde紙の第1面。

フランスのメディアを見ていると、世界的なパンデミックも国際的な戦争についても、日本とはまったく取り上げ方が違う。

Le Monde紙は3月1日発行の号で、「ウクライナ戦争」を特集した。表紙の写真は2月27日にアネナで行われたデモの写真。表紙のリード文だけを訳すと:
・欧州連合の27カ国は、2月27日(日)、歴史的な決断をし、4億5千万ユーロの援助でウクライナに武器の側面支援をするとした。
・ロシアに対する欧米諸国の経済制裁は強化され、ロシアの飛行機に対してはヨーロッパの領空は禁止された。
・交渉が続けられているが、プーチンは核の脅威を示すのをためらわない。
・特派員による各都市からの報告:ウクライナ(キエフ、ザポリージャ、ジトミール)だけではなく、反戦運動がおこるモスクワ、避難民が押し寄せるポーランド。
・デモ:ベルリンからアテナ、ロンドン、ワルシャワ、紛争の開始から多くの集会が組織されている。
・動員:パリや他の場所でも、在仏ウクライナ人たちが祖国を助けるために立ち上がっている。
・スポーツ:サッカーの国際連盟には、ロシアに対して、徹底的で強い意味で象徴的な制裁措置をとるように圧力がかかっている。
・文化:他のヨーロッパ諸国同様、フランスでは、ロシア人アーティストの公演の中止が相次いでいる。

ドイツとフランスが共同運営しているテレビ局Arteでは、オンラインでウクライナの大統領が俳優時代に演じていたドラマを放映している。仏語タイトルは「Serviteur du peuple」(英語:Servant of the People)。昨年11月末から公開中で、5月18日までの予定。日本からはこのフランス語版は視聴できないが、Youtubeでは英語版が見られる。