戦争は選挙にも影響

投稿日時 : 2022/03/01 17:30

「エマニュエル・マクロンはマルセイユでの第一回の集会を中止」
仏版Huffpostのウェブサイトより。

フランスでは連日、オリンピック中継のようにウクライナ情勢がリアルタイムで報じられるばかりか、解説やコメントも様々な番組で繰り広げられ、カルチャー専門の国営ラジオ局でも、ロシア文学を取り上げるなどしている。元KGBでいまはフランスに暮らしている人物たちもテレビなどで証言や解説をしている。

第二次大戦以来の最大の危機として、ごく一部では4月のフランス大統領選挙も延期した方がよいという意見もあったり、様々な声があがっている。そんななか、当初は3月5日に予定されていたマクロン大統領のマルセイユでの集会が中止になったという。本来ならばこのタイミングで大統領選挙へのの出馬も正式に表明するはずだったが、ウクライナ情勢によって中止を余儀なくされたという。

とはいえ、大統領選挙は予定通り進んでいる。マクロン現大統領がどのタイミングでどのように出馬表明をするか。この「有事」に現大統領であることは、大統領選挙にはプラスにもなるしマイナスにもなる。

ウクライナ情勢がフランスの大統領選挙に影響がないわけはなく、候補者にとっても、有権者にとっても、新しい判断材料が増えた感じだろうか。例えば、極右系候補のゼムール氏は過去のプーチン支持の発言などを問いただされたりしている。