よりよい社会のために

投稿日時 : 2019/10/21 18:45

「パリ:ダウン症の人を雇うレストランが“人道的冒険”を始動」
20 Minutes紙のサイトより。

本日の20 Minutes紙の記事によると、パリにダウン症の人がスタッフのレストランがオープンしたという。

これは、2016年からナントにすでにオープンしているレストランLe Reflet(ル・ルフレ)の姉妹店で、マレ地区のrue de Braque(3区)に10月に入ってからオープンしたという。ナントでは7名のダウン症のスタッフが、4名のリーダーのもとで、給仕や調理、管理業務などに携わっている。パリのレストランは38席で、ダウン症のスタッフが働きやすいように、テーブルや椅子を選んだり、お皿も特殊な形にしたり、注文を取るシステムも独自のものを開発したという。その他は通常のレストランと同じ(あるいはそれ以上)で、雇用形態はCDI(Contrat de travail à durée indéterminée:無期限労働契約)で、賃金も通常と同じ。そして提供される料理も、こだわりの料理で、今のフランスでの流行というよりはマストになっている生産者との直取引(フランス語ではcircuit court:仲介業者がなく、生産者とレストランが直で取引をすること)などをモットーにしているという。

創設者の女性には、ダウン症の兄がいたため、ダウン症の人の社会的受け入れが進むように願っていたし、そしてダウン症だからといって劣っていることだけではなく、素晴らしい面もあることを知っていたという。そこでこうしたレストランをオープンすることで、ダウン症の人への職場を提供するだけではなく、一般の人にもダウン症への理解を深めて欲しいとしている。

フランスでは様々な偏見や差別に関するニュースが多いが、そういったものに闘っている話題も取り上げられるし、メディアで取り上げられるほど、多くの動きがある。

ちなみにフランス語でダウン症は、Trisomie 21(ダウン症の人は、Trisomique)。
当該のパリのレストラン:paris.restaurantlereflet.fr