フランスではレシートがなくなる

投稿日時 : 2023/07/26 17:30

「レシートの終焉:避けるべき三つの罠」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

フランスでは、8月1日からスーパーなどのレシートの発行が任意になる。これはフランスで年間125億近い数が発行されているレシートを削減するという目的で、本来は1月から開始するはずだったものが、インフレの影響などで二度延期されていたが、ようやく実施されることになった。

フランス経済省によると、レシートに使われる紙の量は年間で15万トン、250万本の木に相当し、180億リットルの水も使われており、この無駄遣いが緩和されるという。

ただし、レシートの発行が完全になくなるわけではなく、これまでは自動的に発行されていたものが、顧客が希望した場合のみに発行されるという。そしてレシートの発行が保証などの証明にもなるような場合は、発行される。

バカンス期間の8月から始めることで、9月の新年度からの準備ができるという。

電車のチケットや切手も電子化が進んでおり、今度はレシート。日本からの旅行者などには、そうしたフランスの紙もお土産だった時代もあったが、それも時代遅れになるのだろうか、あるいは希少なものになるのだろうか。