よいニュースばかりではない。

投稿日時 : 2021/05/26 17:30

「報告:2020年、より不安定な人たちの間でタバコ中毒がリバウンド」
Libération紙のサイトより。

フランスの保健省が水曜日に発表したところによると、2020年、これまで何年もの間減少傾向にあったタバコ中毒がフランスでリバウンドしたという。

フランスでは、もう何年も前から、税金を毎年上げたり、タバコ中毒(「喫煙」ではない)による健康被害を積極的に広報するなどしてきた。

14000人を対象としたこの調査によると、とくに、国民の三分の一を占める、収入が低い人たちのあいだで、毎日タバコを吸うというひとが29.8〜33.3%増加したという。さらにタバコを吸うのは、高卒や失業者の43.9%と多かったという。

いまでは「高級品」となってしまったタバコだが、闇売買もあり、収入が低い層ほどタバコを吸う傾向があり、これは2000年代からすでにフランスで問題とされていた。健康に関するコロナ禍であっても、社会的・経済的不安定がタバコ中毒を助長することになってしまっているという。

5月31日は世界禁煙デーだが、フランスのガン患者の会(Ligue contre le cancer)も、調査を発表し、フランス映画でも調査した90%のフランス映画にタバコが何らかのかたちで登場しており、平均して映画一本あたり、2.6分だという。これは映画を一本見たらタバコのコマーシャルが6本あるのに匹敵すると指摘している。