フランス国民の35%近くが少なくとも1回ワクチン接種

投稿日時 : 2021/05/25 17:30

「コロナウイルス:55%のフランス人が、いまからもうワクチン接種を18歳以下に始めても良いと答える」
20Minutes紙のサイトより。

日本では高齢者限定のワクチン接種が始まったばかりだが、フランスでは未成年へのワクチン接種の話が出始めている。

予定よりも2週間前倒しで5月31日から全ての18歳以上の成人にワクチン接種が始まることになったばかりだが、20 Minutes紙が行った世論調査によると、すでに、キャンセル待ちのリストに登録するなどして、原則としてまだワクチン接種が可能ではない55歳以下でも27%がワクチンを打とうとしたことがあると答え、そのうちの19%が実際にワクチン接種を受けたという。

6月から開始される「衛生パス」(Pass sanitaire:サニタリーパス)についても、特に若者を中心に、好意的だという。これは、ワクチン接種同様に、感染症にかかりたくないという理由だけではなく、はやく日常生活を取り戻したいという気持ちの表れだという。

さらに、フランス国民の55%が、いますぐに18歳以下の未成年にもワクチン接種を始めた方がよいとこたえ、この割合は55歳以上だと66%になる。ただし、専門家はまずは16-18歳のワクチン接種は早ければ6月から始められるというが、それ以下については臨床試験などの結果を待ってからだという。

昨年末には7割近くがワクチン接種には懐疑的だったフランス人。この考え方の変わり様は、現実の客観的な判断なのか、夏のバカンスを前にした損得判断なのか。いずれにせよ、ワクチン接種は進み、感染状況は改善するフランスだ。