あと二ヶ月を切った大統領選挙。

投稿日時 : 2022/02/17 17:30

「大統領選世論調査:マクロンは最高記録、ルペンは離脱」
Maris Match誌のウェブサイトより。

フランスの大統領選挙まで二ヶ月を切った。新聞や雑誌では毎日のように独自の世論調査が発表され始めている。

世論調査は参考にならない、実際の選挙とは違う、という見解も一般的になり、世論調査の権威も信用も数十年前のそれではなくなって久しいが、それでも、メディアではそれなりに取り上げられる。

フランスのコロナ感染状況が落ち着きはじめ、さすがにそろそろマクロン現大統領も公式に出馬表明をするとされる。

パリ・マッチ誌などが行った最新の世論調査では、マクロン現大統領が相変わらずトップで26%の予想得票率、右派のヴァレリー・ペクレス、極右候補の二人、ルペン氏とゼムール氏はそれぞれ、15%、16.5%、15.5%と三つ巴状態だが、ゼムール氏が支持を拡げている。左派系はというと、トップはあいかわらずメランション氏だがそれでも10%程度で、エコロジー政党は5%程度、社会党で現パリ市長のイダルゴ氏と、市民団体が行った先日の左派系予備選挙で選ばれたトビラ氏は2.5%と、低迷している。

別の世論調査でも同じような傾向だが、実際の選挙はどうなるかわからない。マクロン現大統領が大きくリードしているが、あと二ヶ月足らずのフランスの状況によってはそれも確実ではない。第一回目の投票で過半数を超える得票を得る候補がいなければ(ほぼ超えることはない)、上位2名による決選投票となる。なので、誰と誰が決選投票に進むかが問題となる。