それでもまだ意識は低い

投稿日時 : 2022/02/18 17:30

「気候、大統領選挙で忘れられているもの」
2月18日付け、Le Monde紙の紙面より。

先日のバレンタインデーでも、フランスではすでに、花屋でバラを買うことは環境に悪いことはほぼ常識になっている。フランスで売られているバラなどの花のほとんどは大量のエネルギーや化学薬品を使って栽培され、さらに多くの二酸化炭素を排出する方法で海外から輸送されてくる。

食料品もしかりで、100kcalの牛肉を得るために牛に与えられる餌のカロリー数を計算し、さらにそれが輸入される場合はその輸送の二酸化炭素排出量も考えたり、牛のゲップによる大気汚染、牛の餌のカロリー数とその牛から得られる牛肉のカロリー数を計算するなど、地球環境との関係で語られる。

レジのレシートの紙やインクも環境に悪いし、メールを送ること、サーバーを使いすぎることも電気を使い、熱を排出する活動であるという話もよくフランスのメディアでは取り上げられる。

全ての経済活動が地球環境にどう影響を与えるかという観点から見られるようになって久しい。

それでも。

あと二ヶ月を切ったフランスの大統領選挙では相変わらず極右的なテーマばかりが取り上げられている。Le Monde紙の記事でも、9割以上の国民が気候問題を重要な問題とし、その半数近くの国民が一番重要と考えているにもかかわらず、大統領選挙の候補は気候問題を重要な問題として取り上げていないという。

目の前の社会不安や経済問題が緊急なのはいつの時代もそうかもしれないし、国民にしても政治家にとっても、社会/経済問題のほうがわかりやすいのだろう。さらに、左派系の政治家でも、エコロジーに関しては考え方や提案が様々で、多数の国民の支持を受けうる提案が出来にくいということもあるという。

また、メディアにしても、日本などよりは気候やエコロジー関連の話題は毎日のように取り上げられてはいるものの、より深い解説や幅広い視点からの記事がまだまだ足りず、日本から見ると「意識高い系」のフランス人にもより深い理解が必要だという。