夏の心配をするフランス

投稿日時 : 2023/02/21 17:30

「気候変動:川から地下まで、この冬のフランスは乾きまくり」
Libération紙のウェブサイトより。

年金制度改革問題は、先週末で国会本会議の議論の第一段が終わり、上院(Sénat)での議論が来週から始まるまでいったん一段落と言った感じで、それぞれの陣営で準備が進んでいる。

メディアでも当然、年金制度改革問題の話題は一段落するなかで、話題に取り上げ始めているのが、フランスのこの冬の異常な乾燥状態。

地方の川では、完全に干上がっている様子が多く報じられている。春を前にして、この乾燥状態の長さ、そして地域によっては雨が降らない日も記録的にのびているところもある。地表では干上がっている川の様子が目を引くが、これは土壌にも水が供給されていないということで、農作物への影響も懸念されている。そして、一部の地域では、生活用水も厳しくなりつつあるという。

そもそも、昨年もすでに雨が降らない時期が長くあったり、乾燥が続いた時期があり、この冬も結局、降雨量も少なく、このまま春を迎えて、また乾燥が続き、さらには夏もさらに暑くなるという見通しもある。

専門家によると、4月末までに状況が改善しなければ、大変なことになるという。