フランスは逆に乾燥警報

投稿日時 : 2022/07/26 17:30

「乾燥:82県が非常事態に」
地方紙Sud Ouestのウェブサイトより。

今年のフランスは、冬は雨があまり降らず、春はすでに気温が高く、そして夏には猛暑が続いている。その結果、最近では山火事も大きな被害を出したように、かなり乾燥しており、フランス本土のほとんどで乾燥警報が発令されている。

最新の情報では、フランス本土の96県のうち、90県で程度の差はあれ、乾燥警報が発令されている。パリやパリ北部などの6県は免れているが、他の地域では、場所によっては、農業用の水ですら、通常の50%に制限され、家庭の庭やゴルフ場の水やりは制限または禁止というかなり厳しいアラートだ。

もちろん、優先されるのは、医療用が一番で、農業用も制限の対象になっており、このまま続くと、避暑地の海岸でのシャワーやプールなどにも影響が大きくなってくるとされる。

水害や湿気に悩む日本から見れば、実感はわかないが、乾燥しすぎてそれが続くのも怖く、これも季節の問題でも、「想定外」の問題でもなく、地球の人々に問われる環境の問題、生き方の問題なのだろう。

ちなみに日曜日にツール・ド・フランスが終わったが、同時に今年からはツール・ド・フランス女性版が始まっている。これまでも何度か女性版は行われたことがあったが、正式に「ツール・ド・フランス」と冠して行われるのは初めてで、参加している女性選手たちも、これで初めて「ツール・ド・フランス」をやっていると胸を張って言えると喜んでいるという。ただし、男子とは違って、一週間だけで合計1000kmを走る。これも乾燥と猛暑が続くフランスで過酷なレースになっているようだ。