まだまだ続く。

投稿日時 : 2024/01/29 17:30

「ルポルタージュ:“フランスの農業従事者のおかげで、いまの全てがあるんだ”ランジス市場では、封鎖のリスクにも関わらず、運動を支持」
Libération紙のウェブサイトより。

フランスの農業従事者の怒り。先週、農業従事者の要求があり、それに対しての政府からの提案があったが、本日、いよいよ今回の運動はパリに到達した。フランスで一番、ヨーロッパでも大きな市場であるランジス市場も機能が麻痺する危険があるという。

「カタツムリ作戦(Opération Escargot)」という、日本の国会で見られる「牛歩戦術」のような作戦で、トラクターなどで高速道路に繰り出すという作戦がこれまでも、農業従事者のデモのやり方として使われているが、これがいよいよパリに直結する高速道路で繰り広げられる。

先週末からは、これまでは、おとなしかった運動も、大手スーパーや地方の公共の建物などに藁や牛の糞などをばらまくなど、やや「過激」になっている地方もあったが、農業従事者関連団体は、「フランス国民には迷惑をかけない」としており、警察側も、パリへの接近を警戒して、多数の警官を繰り広げるとはいうものの、原則として、静観して、武力行使は避けるといっている。

恒例の農業見本市まであと1ヶ月。それまでは、まだまだこの複雑な問題は簡単には解決しないようだ。政府からさらなる解決策が提案されるのか、あるいは別の問題でかき消されるのか。