ビズもする、マスクはしない、けれどもコンサートにも遠距離旅行にも行かない。

投稿日時 : 2020/06/26 17:15

「ビズはいつから再開しますか?フランス人1000人に聞きました」
仏版Huffpostのサイトより。

New Yokk Timesがアメリカで行った同様の調査に触発されて、フランス版Huffpostは、6月12-14日にフランス人1000人に調査をした。

あくまでも、全ての世論調査と同様に、個人の見解であるだけではなく、Covid-19の感染状況が変動的であり、世界の状況もフランス人のものの見方を変えることがあるという状況があるので、現時点の傾向の参考という程度の結果だという。

この調査は、「握手をする」、「ビズ(頬と頬をつけての挨拶)をする」、「レストランやバーにいく」、「高齢者に会いに行く」、「緊急ではない要件で病院や医者に行く」、「友人宅での会食に行く」などで、それぞれいつから再開するかという質問だった。

その結果によると、フランス人の3人に1人がすでにビズを再開、もしくは夏の間に再開すると答えた。ただし、握手に関しては4人に1人だった。握手には慎重だが、ビズは問題ないようだ。レストランなどでの外食、友人宅での会食、さらには高齢者への訪問についても半数以上が夏までには再開すると答えている。

この数字をどう見るか。コンフィヌモン(自宅隔離)が終わった直後であるからなのか、フランス人とはそもそもこういう性質なのか。あるいはこう言っているだけで、実際は違うのか。

さらに、日本人にとって驚くのは、すでに3割のフランス人が外でマスクをつけるのをやめたといい、年末までには半数以上が外ではマスクはつけないと答えている。室内や公共の場でも半数近くが、年内にはマスクをつけないといっている。

これも言っているだけなのか、実際にそうなのかは分からない。ただ、こういう考え方(答え方)をするのがフランス人だ。

しかし、フランス人でも慎重になることがある。それは、鉄道や飛行機での旅行や、フェスやコンサートで、これらに関しては来年の夏までは行くつもりはないと答えたという。これも現時点ではこう言っているだけで、本当は夏のバカンスはどうなるのか。

自粛の「お願い」を律儀に守り、「空気を読む」日本人ではこうはいかないだろう。日本人だったらどう答えただろうか。何の議論もなく普通に夏休みが少なくなっている日本では夏休みの話すらほとんど耳にしない。

アフターコロナの風景は国によってかなり異なるようだ。