新年度の始まりは、ストライキの始まりでもある。

投稿日時 : 2021/08/27 17:30

「パリ:月曜からギャラリー・ラファイエットでは衛生パスに反対するストライキの呼びかけ」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

昨日、フランスの保健省の大臣は、この夏、フランス本土では最悪の状況を避けることができたと発言した。これは、海外県などでの感染爆発と比べたり、ここ数日、新規感染者数が減少傾向に転じていることもあり、そしてワクチン接種が進んでいることからという。

そしてもちろん、この発言は来月から新たに始まる高齢者への三度目のワクチン接種と中高生の希望者へのワクチン接種のキャンペーンを前に、より国民にワクチン接種をしてもらおうというコミュニケーション戦略でもあろう。

一方、日常生活では、衛生パスを提示してカフェやレストランに入ったりすることは、もはやほぼ普通のこととして受け入れられ始めているようだが、ワクチン接種や衛生パスの反対派もデモを続けている。パリの大手デパート、ギャラリー・ラファイエットの労働組合は、月曜日に衛生パスの提示に反対したストライキを呼びかけているという。労働組合が呼びかけての、衛生パスに反対するストライキは今後、ほかの業種などにも広がるかもしれないという。

フランスでは来年の大統領選挙まで200日を切って、新年度を直前に政界もざわざわしてきている。