次の冬に備える

投稿日時 : 2022/03/25 17:30

「ロシアからのガスの代わりに、ヨーロッパはどうやってガスの共同調達をするか」
業界誌L’Usine Nouvelleのウェブサイトより。

日本の首相も参加しているブリュッセルでの話題は、日本でも伝えられているが、やはり日本とフランスでは伝えられているポイントが違う。

NATOの会議のほか、G7の会議(日本はここだけ)、ヨーロッパの会議が重なり、ウクライナ情勢を踏まえた現在、そして今後のヨーロッパについての議論がされている。

日本で主に伝えられるのは、軍事的なことだが、フランスも含めたヨーロッパでさらに切実なのは、エネルギー問題と食糧問題とされる。幸いにもフランスでは春の陽気が続いているが、次の冬に向けてのエネルギー問題が今から問われている。ヨーロッパでは、コロナウィルス対策のワクチンのように、ヨーロッパ諸国が共同でガスを調達するという案が現実的に検討されているという。タスクフォースが5月末をめどに、ロシアからのガスや石油や石炭を現状から2/3を削減するという方針で解決策を見つけるという。

欧州の27カ国が共同でガスを確保することで、各国のガス料金も安定するとされている。

小麦や家畜用飼料、菜種油などの食料についても、今後の供給不足に対して備える動きが始まっている。

フランスではコロナウィルスの感染がやはり増加傾向に転じており、またしても夏のバカンスはどうなるか不透明になっている。