フランスも「気の緩み」

投稿日時 : 2021/10/04 17:30

「衛生パス:12週目の土曜日のデモでは、明らかな動員数の減少」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

緊急事態宣言が解除された日本もそうだが、フランスでも本日からさらにマスクの着用義務が解除される自治体が増え、小学校では、感染状況が改善している地域では子どもたちはもうマスクをつけなくてもよくなった。

また、ワクチン接種も12-17歳以外では80%の国民が接種済みとなり、12-17歳も60%を超えてきたフランスでは、衛生パスの提示などという制限はあるものの、かなり日常が戻ってきた感じで、「気の緩み」も目立ってきているという。着用義務がなくなったことで、マスクをつけなかったり、いい加減になってきたり、マスクなしのハグやビズもよく見かけるようになってきたという。

そうした雰囲気が感じられるなか、客観的な数字でも、通常ならば秋冬に流行るウイルス性の風邪や胃腸炎も数が増えてきているという。昨年は、感染症対策のマスク着用や手洗いの効果でかなり減っていたが、今年はそうでもないらしく、明らかにフランス人の「気の緩み」による行動の結果といわれている。

日本から見たら、「よい画」になるパリ市内などでのデモだが、すでに12週も続いていた「反衛生パス」のデモもこの週末は減少傾向に転じていると報じられた。

衛生パスの適用は11月15日までの限定であったが、来週には、それを来年の夏まで延長するという法案が審議されることになっているという。どの程度の適用かは状況次第だろうが、すでに衛生パスというツールを持っているフランスでは、状況に応じた対応は臨機応変にできそうだ。