投票に行かないのも政治的意思表示(フランスでは)。

投稿日時 : 2021/06/28 17:30

「地方選挙結果速報:棄権と現職に有利な選挙…。」
20 Minutes紙のサイトより。

日本の首都の地方議会選挙が盛り上がりにかけるなか、フランスでは地方選挙の第2回目の投票があった。

フランスの選挙では一般的に、二回の投票がある。1回目で過半数をとった人がいない場合(もう少しややこしい決まりがあるが)、ある一定の得票を得た人たちで2回目の投票がある。

今回の地方選挙の第1回目の投票では歴史的な棄権率が報じられていたが、2回目も棄権率は高く、1回目が66.7%に対し、2回目も66%だという。1回目のときもそうだったが、この棄権は、いろいろな思いがつまった「政治的な」意思表示としての棄権が多かったとフランスのメディアは分析している。

政治は人びとの現在の暮らし、世の中のことを考えていない。これからのヴィジョンを示していない。地方レベルでも、国レベルでも、短期・中期的な具体的な提案がない。候補者のリストには、何の政治的な選択肢はしめされていない。

などなど。

この結果、現職はほぼ全てが再選。極右政党RNはやはり惨敗。与党も敗北。

もちろん、フランスのメディアは昨晩から今日もこの話題が多い。もちろん政治家もそれぞれの立場からの発言をしている。

これで、いよいよ日常の再開、夏のバカンス、そして9月からの新年度で政治も再スタートになり、感染状況が改善を続ければ、来年の大統領選まで一直線となるのだろうか。