大統領、動く。

投稿日時 : 2021/06/29 18:00

「フランスの魅力を強化したいマクロン」
6月29日付け Le Monde紙より。

元銀行員で、英語も堪能で、若いフランスの大統領。フランスではCovid-19の対策がなんとなく落ち着き始め、明日からは予定通りに日常が正式に再開する。

昨晩(日本時間今朝)は、Euro 2020で、サッカーのフランス代表はPKで最後にェムバペが外して負けてしまい、残念ながらフランスのユーロ杯も終わってしまった。ツールドフランスは始まっており、もうバカンスシーズン、夏が始まる雰囲気だ。

政界では、地方選挙も終わり、来年の大統領選挙へ向けて、マクロン大統領は年金制度改革に着手するともされているが、その前にはじめたのが、グローバル企業の代表を集めて開催した「Choose France」(フランスでも英語表記)という大統領主導の「おもてなし」。すでに2018年に第1回が開かれ、それ以降、20のプロジェクトで総額23億ユーロの投資をえたという。今回も、グローバル企業からは、フランスに35億ユーロの投資が用意されているという。

民間の観光業界や地方自治体だのみのインバウンド政策と、英語が出来ない高齢の首相がいる国とは大きな違いだ。といいたくなるほどのフランスのリーダーシップだ。

ただ、こういったことを大統領がやるということは、逆に、それだけ切羽詰まっているということでもある。