トコジラミは、ついにフランスの国会にも

投稿日時 : 2023/10/05 17:30

「政治の空白に入り込んだトコジラミ」
Causeur誌のウェブサイトより。

火曜日、フランスの国会では、「不服従のフランス」党(LFI)のマチルド・パノ氏が質問に立ち、試験管の中に入れたトコジラミを振りかざした。

日本でも話題にされはじめた「フランスのトコジラミ」だが、フランスでは、政治的にも大きな話題がないなか、メディアでは大きく取り上げられ、ついには、国会でも極左系政党の議員が、トコジラミが入った試験管を振りかざし、首相に向かって、フランス国民は「絶望」しているとし、政府の対応を求めた。

もちろん、この話題と映像も大きく取り上げられた。

また、(極)右派よりの民間ニュースメディアCNEWSでは、ニュースキャスターが、移民問題とトコジラミを関連付けるような発言をし、物議を醸している。

そして、パリ五輪まで一年を切っており、フランスではトコジラミが大量発生していて、対策がとられていないというイメージはパリも、フランスも避けたいところだが、メディアなどでは、パリ五輪への影響もまことしやかに語られ始めている。

さらに、こうしてメディアや政治家がトコジラミ問題を大きく取り上げていること自体が嘆かわしく、他に重要な政治問題や、社会経済問題があるという声もきかれる。