フランスの骨太政治ジャーナリスト

投稿日時 : 2023/10/04 17:30

「インタビューの王様、ジャンピエール・エルカバッシュ逝去」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

昨日、10月3日の夜からフランスのメディアが大きく取り上げているのが、ジャンピエール・エルカバッシュの死のニュース。

パリマッチ誌が第一報を報じた後、各メディアが情報を確認し、取り上げている。

86歳で亡くなったジャンピエール・エルカバッシュは、アルジェリアのオランで生まれ、その後、1960年代から政治ジャーナリストとして活躍した。ラジオから始まり、France InterやEurope 1での活躍のあと、現在のFrance 2の前身のAntenne 2でも政治番組を担当。その後は、1993年にFrance 2とFrance 3の代表になり、任期の3年の間に、民放に対抗するような方針を展開した。その後も、フランスのメディアのコンサルタントなどに関わりながらも、伝家の宝刀ともいえる政治ジャーナリストとしての活動も続けていた。

現在、フランスで活躍する多くのジャーナリストからは多くのコメントが発表されており、「地球まるごとインタビューした」とか、「政治家のインタビューの前には、リングにあがるボクサーのように、最初の質問から相手の意表を突くパンチを繰り出していた」など、その政治ジャーナリストの資質をたたえるものが多く見られる。

フランスの歴代大統領を始め、様々な大物政治家にも辛辣ともとられる質問をした骨太の政治ジャーナリストだった。