メッシの3ヶ月分はフランス人平均の150年分。

投稿日時 : 2022/09/06 17:30

「エコロジー:プライベートジェットの利用について質問され、PSGの監督、クリストフ・ガルティエは皮肉で返し、議論を呼ぶ」
Le Monde紙のウェブサイトより。

このブログでも何度か取り上げ、フランスでもこの夏から定期的に盛り上がっているのが、プライベートジェットの問題。

この問題を、日本風にいうと、「炎上」させたのは、パリのサッカーチーム、PSGの監督だ。記者会見でジャーナリストから選手たちが使っているプライベートジェットの利用について質問されると、「ランドヨット(char à voile)」での移動を検討していますと答え、横にいたエムバペも笑いをこらえきれず、このやりとりが大きく取り上げられた。

スポーツ担当大臣、パリ市長から、もちろん様々なエコロジー関連の団体、そしてランドセーリングの団体も、ランドヨットへの侮辱だとも。

コロナ禍とウクライナ情勢を経て、完全に環境問題が、社会や政治、経済の重要な軸となってきたフランスで、このような発言は、許されないというのがフランスの世の中の流れのようだ。

さらに、現在、PSGに在籍するメッシもやり玉に挙がっている。このブログのタイトルにあるのは、メッシの給与ではない(そうかもりれないが)。これはCO2排出量で、ある社会運動団体によると、メッシが6月から今までに利用したプライベートジェットで排出されたCO2の量は、平均的なフランス人が150年かかって排出する量だという。つまり、52回のプライベートジェットの利用で、1502トンのCO2だという。