パリから灯りが消えるか。

投稿日時 : 2022/09/05 17:30

「エネルギー:一部の店舗は、夜に照明を消すことを拒否している」
国営ニュース専門ラジオFrance Infoのウェブサイトより。
画像はFrance2の土曜日のニュース映像より。

先日もこのブログで紹介した、パリの夜間照明の問題。夏前はSNSなどで取り上げられていたが、一般のメディアでも大きく取り上げられ始めた。

新年度が始まり、ボルヌ首相も企業に光熱費の削減努力を求めたこともあり、また電気やガスの供給、料金の値上げも冬を前にして深刻になっていることから、冬には暖房費がまた問題になるだろうが、その前に、夜間の照明が浪費の象徴としてやり玉にあがっているように見える。

パリでは午前1時から午前6時までは、閉店している店舗内などの照明やディスプレイなどは消さなければならないことになっているが、守っていない店舗もかなりあるという。

そして、環境庁のビルですら、夜中もつけっぱなしの部屋が多くあると指摘するメディアもある。

一般市民は大半が夜間の電力消費に反対だというが、夜の街での灯りは治安維持にもつながるという意見も。店側は、アメリカ系の店舗などでは、フランスの法に従わないというケースもあるという。

また、この違反は本来は市が取り締まるはずなのだが、夜間照明に反対する団体によると、店舗との友好な関係を保つために市は取り締まりに積極的ではないという。