パンも値上げ

投稿日時 : 2022/09/29 17:30

「バゲットの値段:まもなく、行きつけのパン屋に寄るのはさらに高くつく」
地方紙Midi Libreのウェブサイトより。

日本でも10月からさらに様々なものが値上げされるが、フランスでおそらく最も象徴的なフランスパンこと、「バゲット」もかなりの値上げになるという。

すでに2021年8月から18%の値上げという情報もあり、今後、バゲット1本は1.5ユーロになるといい、すでになっているところもあるという。すでに1ユーロを超えたときも話題になったし、それ以前は、フランからユーロになるときも話題になった。

問題は世界中で不足している小麦の価格の問題だけではなく、パン作りの全てのものが異常なほど値上げされているという。砂糖やベイキングパウダーなどの原材料はもちろん、電気やガスの燃料費は、30-50%の上昇という情報もあり、パン業界は政府への援助も求めている。そして働き手の賃上げもある。

ちなみに、250グラムのバゲット1本の値段は、2001年では平均66サンチーム、2002年には68サンチームだったが、2016年には87サンチーム、2021年には90サンチーム。そして2022年6月の平均は93チームだ。

ただ、世界的にもフランスを象徴するフランスパンことバゲットだが、日本でのコメと同じく、あるいはそれ以上に、フランス国民の消費は第二次世界大戦後に減少するばかり。バゲットは、戦後直後は、国民一人1日、900グラムを消費していたまさに「主食」だったが、現在は国民一人あたり1日94グラムだという。