フランス版「ウォームビズ」

投稿日時 : 2022/09/30 17:30

民放チャンネルRMCの情報番組“Les Grandes Gueules”(口達者。濡れ衣着せず)より。

火曜日にラジオ番組のインタビューに答えたフランスの経済大臣、ブリュノ・ルメール。新年度に入ってから、フランス政府や与党がこぞってコメントしているのが、「エネルギー節制」(sobriété énergétique)について。

経済大臣は、冬が近づいているが、経済省では、19℃以下になるまで暖房はつけず、冬場はネクタイではなく、タートルネック(col roulé:コル・ルレ)を着用すると発言。これを受けて、野党はもちろん、メディアも一斉に反応した。

ボルヌ首相も、この「ウォームビズ」(日本でもすでに(これまでは)浸透していない言葉で、フランスでもさすがにこうしたキャッチフレーズはそもそも使うことはない)の流れで、ダウンジャケット(フランス語では一般的にdoudoune(ドゥドゥーヌ))を着用している画像が揶揄されている。

日本も電気やガス、そして冬場の灯油の値上げの話題が出始めているが、「ウォームビズ」まで再燃するかどうか。ちなみに、かつての「ウォームビズ」ではトックリセーターではなく、ベストの着用程度で、日本では暖房をつける基準は20度だ。

また、フランスでは、節約のために、洗濯のあとは乾燥機は使わないようにしようという発言も政府などからでている。が、すでに国民の間では、電気料金の節約のためにやっていることで、いまさらという感もある。

テレビのニュース解説番組などでは、早速出演者がタートルネックを着たり、ダウンジャケットを着たりして、こういうことですねと。当然、SNS上でも、タートルネックの大臣たちの(合成)写真などが出回っている。