アフターコロナのフランスの飲食業界事情

投稿日時 : 2022/10/03 17:30

「イル・ド・フランスでは、カフェやレストランの91%が従業員が雇用できていない」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

本日パリとパリ近郊を併せたイル・ド・フランスの商工会議所が発表したところによると、過去一年、実に9割のカフェやレストランでは、従業員の確保が一部あるいは完全にできていないという。

そこで68%の店舗では、給与の賃上げや勤務時間の緩和など、労働条件を改善したというが、それでも人が集まらないという。特に人が集まらないのは、給仕係で、その次には料理人だという。

もちろん、この原因はパンデミックで、コロナ禍で営業停止の期間に、転職した人が多く、戻ってこないという。そもそも、飲食業界は、パンデミックの前からも労働条件がよい職業というわけではなく、パンデミックを機に他の職に移った人は戻るわけはないと業界でも悲観的で、雇用を確保するには新しいやり方が必要だという。

そこで、例えば、避難民やハンディキャップがある人たちも雇用の対象にして、研修をして育てていくという策も試されるという。

もちろん、原材料費や光熱費の高騰もあり、飲食業には厳しい冬になりそうだ。