労働組合の練習試合

投稿日時 : 2022/09/28 17:30

「給与:組合が動員を要求」
地方紙La Dépêche du Midiのウェブサイトより。

昨日、労働組合などが発表したところによると、29日(木)はフランス全土で様々なストライキやデモが行われる見通しとなった。

公的サービスでは、鉄道系はもとより、教員組合などもストライキの通知をしている。これは、業種などによっては48時間前までなどに前もってストライキの通知をする義務があるからだが、他の職種で、事前通知の義務がない場合(高校の教員なども)は、当日、どのくらいがストライキに参加するかはわからないという。

肝心の要求だが、購買力対策、賃上げ、労働環境の改善、そしてマクロン政権が二年近いコロナ禍で棚上げしていたがいよいよ本腰を入れ始めた年金改革に対してのプレッシャーをかけることが目的とされる。

コロナ禍を経て、初めての全国的な組合運動になるとされるが、フランス政府はまだそこまで具体的な新しい政策などは発表しておらず、様々な業種がまとまる共通の具体的な要求もないので、そこまで大きくなることはないとされている。今後の全国デモやストライキの準備のような感じになるだろうか。

組合側はもちろん、最大限の組合員などの参加を期待しているが、29日の天気予報は芳しくなく、現在のフランスの経済状況では1日とはいえ、給与がなくなることは厳しい人も多いのではという見解もある。また、本日には政府から年金改革について新しい指針が示されるともされ、それも影響する可能性もある。