フランスのタバコは一箱1500円以上に。

投稿日時 : 2022/09/27 17:30

「ペイ・ドゥ・ラ・ロワールでは、タバコ消費の18%は外国で購入されている」
ニュースサイト、Actu.frのウェブサイトより。

昨日、ボルヌ首相は、政府の今後の方針として、年金改革が最優先だと発表した。同時に発表したのは、この2年間近く値上げをしていなかったタバコの値上げだ。

すでに10.15ユーロだが、2023年には50サンチーム、2024年には35サンチームの値上げで、2年後には11ユーロ(約1600円)になるという。

毎回、タバコの値上げで取り上げられるのが、税金がまだそこまで高くはない他の国に隣接する地域では、外国へいって購入する人が増えること。そして、パリなどの都市部では、路上での闇販売。パリの闇市場ではマルボロ一箱は「まだ」5ユーロが相場という。そして、「合法」であるタバコよりも、「まだ」違法なマリファナなどの消費量、その合法化の話題も。さらには、日本ほど流行ってはいないが、電子タバコの話題も再燃する。

ただし、アルコールと同じで、タバコも、広告は禁じられており、映画やドラマでもタバコを吸うシーンはもはやないフランス。禁煙外来も完全に国からの援助が受けられるフランスでは、喫煙を助長する恐れがある報道はありえず、タバコの話題は一つの特殊な嗜好品の話題だ。

もちろん、タバコ製造会社からは反発の声が上がっているが、かつては声を上げていた街のタバコ販売店(しばしカフェに併設)もすでにかなり高値になり、時代の流れも変わり、もう声がきかれることはほとんどない。