一律10万円とピンポイントに1500ユーロ

投稿日時 : 2020/04/17 18:00

国営テレビFrance 3の夜のニュースより。

COVID-19による経済的な影響の支援として、日本では右往左往のあと、国民全員に10万円の支給が決まりそうだが、フランスでは医療関係者への支給金(Prime)が用意されることになった。

最も患者数が多い地域の医療従事者には1500ユーロ、さらに患者にも1500ユーロ、そしてその他の医療関係者にも500ユーロが支給される。このほか、生活が苦しい学生や家庭についても、すでにある支援システムを利用してその支給額を増やしたり、条件を緩和するなどして即座に対応している。

医療関係者への支給金だが、医療関係者としては、何もないよりはまし、という意見が多く、この騒ぎの前の年金制度改革問題などでは、フランスの医療制度については重要な議論の対象の一つであった。この感染症騒ぎのあと、「コロナ以降」のフランスにおいては、おそらく医療界の重要性は再認識され、国民からも国からも支持があることだろう。

ところで、COVID-19は他のコロナウィルスと同様にコウモリが発生源とされるが、フランス語のコウモリ、「chauve-souris」のアナグラム(文字を入れ替えて別の単語にする)は、「souche à virus」(ウイルスの源)となるという話が研究所などで話題になっているという。これはLe Monde紙の記事で紹介され、民放France 5の情報番組でも取り上げられた。

国営放送Frace 5の情報番組より。