先を見通す

投稿日時 : 2020/04/20 18:00

「検査が見つからない謎」
日曜発行のLe Journal du Dimanche紙の一面。

フランスでは昨日の日曜日、フィリップ首相が自宅隔離解除(Déconfinement)についての詳細を発表した。

日本では「とりあえず」5月6日というゴールデンウィークの終わりまでを区切りとしているが、あくまで「要請」と「自粛」というなか、その区切り以降にどうなるのか、さらにはそれまでもどうするのかあまり見えてこない。

かえってフランスの区切りは5月11日。すでに1か月以上もの外出制限が続き、さらに日本よりも先の日程の設定でありながらも、5月11日以降については、政府主導でロードマップが決められている。学校のことや、老人ホームや、老人についてもそうだが、本日のメディアが大きく取り上げているのが、検査についてだ。

外出制限が段階的に解除される条件として、マスクの着用についても議論されているが、検査も必要条件となっている。よく取り上げられる韓国でのPCR検査と比べると全く比較にならないフランスだが、5月11日までに検査態勢を整備するという。そして感染者を見極めるPCR検査だけではなく、抗体検査も検討されているという。

「検査:誰に、どうやって?」
Libération紙のサイトより。

フランスでは、COVID-19の感染者の退院者数が入院者数をわずかではあるがうわまり続けており、緩やかに感染のピークを過ぎているようで、「その後」の生活についての具体的な議論が活発になってきている。