日本には具体的な見通しを示すリーダーもいなければ、データ解析をする専門家も声をあげないのか

投稿日時 : 2021/08/18 17:30

「ワクチン接種:青少年、医療従事者、全国民…。フランスのワクチン接種の現状」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

フランスのジャン・カステックス首相は、夏の初めに、8月末までに5千万の国民(フランスの人口は約6700万)が最低一回のワクチン接種を完了という目標を公言していたが、あと2週間。現在は4600万で、予想通りに8月はワクチン接種のスピードが落ちているので、5000万に行くかどうかは微妙という見解もある。

それでも、いまだに都道府県別ごとの新規感染者数ばかりが一番に伝えられる日本とは違って、フランスでは、陽性率や国全体の感染状況はもちろん、ワクチン接種についても毎日どのくらい進んでいるかはすぐにわかるようになっている。

フランスではすでに8割のワクチン接種対象者(12歳以上)の8割が一回のワクチン接種を終えており、完了したひとも7割近くになっている。

データ解析専門家が立ち上げ、政府からもサポートを受けているcovidtracker.frより。
ワクチン接種の最新状況の図。

ワクチン反対派(anti-vax:アンチヴァックス)や、衛生パス反対派(ワクチンは打つが、衛生パスには反対という人もいる)も声をあげているフランスだが、集団免疫への道は確実にすんでいるようにみえる。そして、かつて日本でいわれていた「ウィズコロナ」の生活も、衛生パスという新しいツールで模索されている。

新年度まであと二週間のフランスではいろいろな準備が始まってきた。