リストバンドでウィズコロナ

投稿日時 : 2021/08/19 17:30

「ジロンド県では、衛生パスは、リストバンド」
地方紙DNA(Dernières nouvelles d’Alsace)のウェブサイトより。


ついに日本もフランスも、国内のCovid-19の一日の新規感染者数が二万人以上でそろった。(とはいえフランスの人口は日本の約半数強の6700万)日本がようやく、「ワクチンパスポート」の話題が少し本格的にされはじめたが、フランスはさらにその数段階先を進み続けている。

ワクチン接種だけではなく、PCR検査や抗原検査、さらには罹患歴も含めた証明をする「衛生パス」(Pass sanitaire:パスサニテール」がかなり広い範囲で生活で必要になっているフランス。一時のお試し期間も過ぎて、カフェやレストランのテラス席では、警察官がチェックすることも始まり、罰金も発生している。

衛生パスに賛成の人は協力的で、理解を示している反面、反対派は、提示を拒否したり、ショッピングセンターなどに提示せずに強行入店するなどというニュースも報じられている。

さらに、本日からは、ボルドーもある南西部のジロンド県では、実験的に、紙に印刷されたQRコードやアプリで提示するQRコードではなく、より簡単なリストバンドの試験運用を始めるという。

これは、地元のホテル業界がイニシアチブをとって、自治体などとも協議し協力した案だといい、レストランやホテルの常連客などに配布して衛生パスの確認を簡略化するという。

リストバンドは野外フェスなどで使われるようなもので、警察による確認は、このリストバンドではなく、スマホなどのQRコードで行われるという。実験的な試みで、実際にはどこまで有効なのかはこれからだが、「ウィズコロナ」の日常再開に取り組む姿勢が形になっているようにみえる。