衛生パスは、ワクチン接種をすすめるウィズコロナ戦略の一つ

投稿日時 : 2021/09/24 17:30

「コロナウィルス;屋外やテラス席ではまもなく衛生パスの終わり?」
タウン情報サイト Sortir A Parisのウェブサイトより。

夏からすでに「衛生パス」を導入しているフランスは、11月15日が原則としてその期限で、現在は衛生パスの終わりが議論されている。

そもそも、衛生パスは、ワクチン接種を進めながらも、経済活動などを再開させるためのツールであって、夏から導入された衛生パスによって、ワクチン接種も進み、レストランなどの営業も平常通り再開している。そして、一時は増えていた新規感染者数も減少に転じて久しい。

そんなフランスで現在議論されているのは、自治体ごとに感染状況もワクチン接種状況も違い、自治体ごとに感染状況とワクチン接種状況の客観的数値によって、衛生パスの適用を解除しようということ。すでに、フランスでは義務化されていたマスク着用については、一部の自治体で義務化が解除されている。(日本ではマスク着用の義務化が議論されることもなく、マスク着用が当たり前になっているが)

フランスの場合、衛生パスを導入した大きな理由は、ワクチン接種を進めるため(当時はまだ接種率も低く、ワクチンを打ちたくない人の割合も多かった)であったが、日本ではワクチン接種率が高くなってきているばかりか、増加スピードも欧米のように鈍化傾向にはなく、反ワクチン派もそこまではいない。それでも「ワクチンパスポート」が議論され、もちろん、「ワクチンパスポート」がいつまでという議論はされていない。

おそらく、このまま行けば、フランスでは、衛生パスもないクリスマスが現実的になってきている。

ちなみに、レストランやカフェの営業制限で、衛生パスの提示はあるものの、日本のような時間制限や、ましてはアルコールの制限などは考えられないようで、まったく議論にすらされていないようだ。