フランスの大学生は激増中

投稿日時 : 2021/09/22 17:30

「緊迫する大学の新年度」
9月21日付けLe Monde紙より。

フランスでは大学の新年度が本格化しており、実に一年半もリモート中心だったキャンパスライフが、ようやく本来の対面授業で始まっている。

ところが、この10年でフランスの大学生は50万人が増加、うち最近3年では9万人の増加だという。これは、フランスでの2000年のベビーブーム世代が大学生になってきているからだという。今年のフランスの大学生は170万人、それらの学生が一気に(一部では感染症対策ができないのでリモートのところもあるが)、一年半のブランクの後に、キャンパスにもどり、学内は学生も、先生たちも幸せそうな雰囲気だという。

ただ、Le Monde紙が問題として取り上げたのが、大学の経済難による教師の減少だ。急激に増えた学生数に反して、教師陣は、この10年で新規採用が50%が減ったという。財政難で、自治体によっては国などからの充分な補助金などがえらえず、新規採用ができないのが実情だという。