パンデミックが拡大するのに日本は(まだ)なにもしないうちに…。

投稿日時 : 2021/08/06 17:30

「衛生パス、ワクチン接種義務:フランス人にとってこれからの変更点」
経済誌Les Echosのウェブサイトより。

昨日、フランスの憲法評議会(Conseil constitutionnel)は、Covid-19対策の関連法案を承認し、国会で認められた臨時法案が来週月曜日から施行されることが決定した。

8月9日(月)から(ただし、ワクチン接種が進んでいない12-17歳は9月30日から)、かなり多くの場所で衛生パスの提示が必要になる。

まず、衛生パス(Pass sanitaire。日本ではワクチンパスと誤訳されており、一部で「衛生パス」ともされているが、今後日本では「衛生パス」とされるのか、「健康パス」なのか、「サニタリーパス」になるかもしれない)とは、(現在のところ、下記の条件でCovid-19のウイルスに感染していないことを証明するもので、スマホの感染症アプリ、TousAntiCovidだけではなく、公的機関から発行されたQRコードが印刷された紙でもよい。
・すべてのワクチン接種を完了(3回か、2回か1回は、ワクチンの種類による)
・48時間以内のPCR検査や抗原検査での陰性証明
・感染症にかかって完治したという証明

そして、この衛生パスが必要となるのが:

(7月21日からすでに必要)
・50人以上が集まる文化施設、スポーツ施設、娯楽施設、そして展示会や見本市。(月曜からは人数制限はなくなり、すべての施設となる)

(8月9日から新規に)
・レストラン、カフェ、バー
・長距離移動:電車、長距離バス、国内線航空(ただし、フランス国鉄SNCFは、衛生パスの提示はすべての乗客にではなく、ランダムにチェックされ、乗車前であれば乗車拒否、すでに移動中であれば罰金となると発表している)
・緊急以外に医療機関にいく場合も必要となる。
・自治体の感染状況などによって、大規模ショッピングセンターも対象になる。

6月末には日常の再開で、ひょっとしたら国内ではあるがいつものバカンスかと思われたフランスが、1ヶ月あまりで、感染症の拡大で、あっという間の対応で、まったく別の生活がもう来週には始まろうとしている。