カソリックらしくない

投稿日時 : 2021/04/06 17:30

「動画:パリで行われたミサで、神父も信者もマスクもせず、ソーシャルディスタンスもとらず」
Le Parisien紙のサイトより。

復活祭の三連休が終わり、フランスでは本日から本格的に先週に発表された三度目のコンフィヌモンが実質的に始まる。

スタッド・ド・フランスや軍事病院などの大規模ワクチン接種会場も本日から開くという話題があるなか、フランスのメディアが取り上げているのが感染症対策を守らないケースだ。

日本でも厚労省の職員の会食などが話題になっているが、フランスでは、民放M6がテレビニュースで取り上げた「不法レストラン」(restaurant clandestin)への潜入取材が話題になっている。パリ市内の豪華な内装のアパートの一室で、毎日昼も夜も開いているといい、最低一人160ユーロ、最高で450ユーロというメニューで、内閣の大臣も見かけたという証言もあったことから、フランスのメディアやSNSではプチ炎上に。パリ市内にはこのような「高級不法レストラン」がいくつもあるとされている。芸能人や政治家で参加した人もいるとか、SNSで招待メッセージが来ているという話題も。

そして、俗世界だけではなく、宗教界でも同じような話題があった。パリ市内の教会で行われた復活祭のミサで、司祭も信者も感染症対策をせず、同じ聖水を使ったり、司祭が整体のパンを直に手で信者の口に入れるという動画が動画サイトに投稿され、新聞やテレビでも大きくとりあげられた。フランスでは、昨年の復活祭の時は閉鎖されていた教会だが、今年は同じ感染症対策中であっても、対策を講じるという条件で閉鎖は免れていたが、まったく感染症対策がとれていないこのミサはもちろん異常で、参加した信者からの告発で明らかになった。