衛生都市パリ

投稿日時 : 2020/04/30 17:30

「パリには衛生療法の計画:歩道の拡大、自転車専用レーン…。感染病は、首都を根本から変貌させるかもしれない。」4月30日付け、Le Monde紙の紙面より。

おしゃれなフランスに憧れて、始めてフランスに行った人が驚くことの一つが、昔も今も、フランスの汚さ、不衛生。それがCovid-19で変わるかもしれない。

マスクをつけている日本人は変だといっていたのがまた数ヶ月前、フランスではあと10日もすれば、学校でも原則マスク着用、公共交通機関でもマスク着用、外出もマスク。さらにあらゆるところでマスクの一般販売が開始される。

中断されている市町村議会議員選挙で、パリ市の場合は特に、環境問題、エコロジーが多く議論されており、フランス全体でもここ数年は環境問題が政治や社会問題の主要テーマになってきていたが、今回のパンデミックで、そこに「公衆衛生」というテーマが加わるとされている。

数世紀も前から、特にパリの公衆衛生問題は解決されずにいたが、ここまでの政府の対応などをみても、「公衆衛生」への対応は、それこそ年金問題などを差しおいて、国民の生死、そして経済活動の生死にも直結する問題のようだ。

パリではマスクやアルコールジェルの販売が様々な場所で可能になり、パリ名物のテラスも隙間を空けて配置、歩道も人がすれ違う距離を充分に確保、学校も衛生面を重視してリフォームなど、そして病院なども増やす、などなど、パリは「衛生都市」となるとLe Mondeの記事では論じている。

夏の都庁選挙が近づく東京ではまったくこのような問題はされていないが、実質のパリ市長選が中断されているパリでは、市長候補たちも早速このパリの衛生についての発言をしているという。