5月11日、6月2日、そしてバカンス

投稿日時 : 2020/04/29 17:30

「隔離解除:エドゥアール・フィリップが発表した“段階的”スケジュールの詳細」
20 Minutes紙のサイトより。

今朝(昨晩から)のフランスの大きな話題は、昨日、フィリップ首相が国会で発表し、審議され、多数決で可決された隔離解除(Déconfinement:デコンフィヌモン)だ。

学校の段階的な再開、外出許可の廃止、カフェやレストラン、大規模文化施設の閉鎖の延長などなど、さまざまなことについて方針が打ち出された。

トラッキングアプリについては明確には決まらないままだったり、曖昧なところもあったりするが、方向性は示された。

20 Minutes紙のこの記事では、わかりやすく今後のスケジュールをまとめているので、それを抜粋。

4月30日:「レッドゾーン」と「グリーンゾーン」の発表があり、レッドゾーンではより制限された隔離解除がされることになり、このゾーンわけは感染の拡大と収縮によって常時更新されるという。
5月2日:閣僚会議で、現在5月23日までとなっている公衆衛生非常事態宣言(état d’urgence sanitaire)を、「おそらくは7月23日まで」延長する法案を提出し、来週に国会で審議される。
5月7日:この日に、最終的な全国地図が発表され、先のレッドゾーンとグリーンゾーンも発表される。(つまり、隔離解除は地域毎の感染状況を把握して度合いが決められる)
5月11日:隔離解除。第一段階。学校は保育園と小学校から再開だが、原則として希望者が対象。
5月18日:COVID-19の感染の影響が少ない地域の中学校の再開。
5月21日(木):キリスト昇天祭の休日。この日は例年通りフランスでは休日だが、移動は居住地の100km以内と制限したように、日本でいうところの「不要不急」の外出は禁止(「自粛」ではない)。
5月23日:この日までに、第2回目の投票が延期となっている市町村市議会議員選挙をどうするかを決めることになっている。5月末まで:昨日の発表では、カフェやレストランは6月2日まで閉鎖としているので、5月末までには、最終的にどうするのかが発表される。また高校の再開や、今年の夏のバカンスについての方針も発表される。
6月1日:現在発動中の「一時的失業(chômage partiel)」の措置は6月1日までとされているが、これも状況を考慮して、「段階的に」解除されるという。
6月2日:現時点ではこの日まで、カフェやレストラン、砂浜や宗教行事や大規模文化施設などの不特定多数が集まる場所は閉鎖だが、予想通りに感染がおさまっていれば、この日から全てが、幾分かの制限付きで、再開の予定だ。

6月2日までの状況でどうなるかはもちろん流動的だが、こうしたロードマップが公式に提示されたことでいろいろなことが動き出しそうだ。