異常気象は地球の話題。

投稿日時 : 2022/08/17 17:30

「雷雨、雹、強風:フランス南部の5つの県に注意喚起」
Le Monde紙のウェブサイトより。

乾燥警報で悩まされていたフランスだが、昨日からは雷雨(orage)の悩まされている。

日本では、最近、急に起こる大雨を「線状降水帯」という言葉で表しているが、フランスではこれまでと同じ「Orage:雷雨」という言葉を使っている。日本で言う「線状降水帯」という気象現象とは違うが、これが近年の気候変動の異常の一つの現象であるという捉え方で、Le Monde紙でも、これは国内問題でも、気象の話でもなく、「Planète:地球」ページで取り上げられる話題だ。

このスコール的な大雨で、パリでは地下鉄の駅が浸水したり、南仏のキャンプ場ではピンポン球くらいの大きさの雹が降ってきて屋外のテーブルや椅子に穴をあけたりと、被害が報告されているという。また、この異常気象(乾燥とそれに続く大雨、そしてこの先もリスクが大きい天気予報)で、ボルドーのワイン畑では通常葉裏も早くブドウの収穫を始めたところもあるという。

また、この異常気象の影響でフランスの農作物の収穫は1/3の減少だという報告もある。

そして大雨によって乾燥が解消されるというわけでもなく、すでにカチカチに乾燥した土の上を水は流れていくだけで、土にしみこまず、数日間、あるいは数週間、均等に雨が降らないと改善は見込めないという話もある。