事件が続くフランス

投稿日時 : 2023/12/04 17:30

「イゼール県で銃殺され焼かれた夫婦、15歳の息子が両親の殺害を認める」
Libération紙のウェブサイトより。

日本でも、パリのエッフェル塔付近で起こった通り魔的殺人事件が取り上げられているが、この週末、フランスのメディアが取り上げているもう一つの事件が、リヨンの近くのイゼール県で起こった殺人事件。

一週間ほど前に、人口800人程度の村の一軒家の火災現場からそこの住人の夫婦の死体が発見され、銃殺されたこと、そして同居する15歳の少年が行方不明になっていた。

未成年の行方不明ということで、行方不明アラートが発動されていたが、土曜日に見つかり、事情聴取の歳に、両親の殺害を認めたという。少年には年上の兄が1人と姉が2人いたが、兄姉たちは一緒には住んでいなかったという。15歳の少年は、家族に親しい人物によると、わりと深刻なライム病にかかっており、学校にはいっていなかったという。

そして、パリの事件については、犯人は、すでにテロ容疑で禁固刑を受けており、精神疾患もあり、警察も要注意人物としていて、さらに10月末には母親から警察へ様子がおかしいという連絡があったという。そして問題とされているのが、警察の要注意人物の監視体制や、こうした要注意人物の精神疾患のサポート・監視体制についてだが、もちろん、極右系政党などは、いつもどおり、移民問題などに短絡的に繋げている。