クリスマスケーキ大喜利

投稿日時 : 2023/12/01 17:30

「セドリック・グロレのノエルのビュッシュ(クリスマスケーキ)“雪だるま(bonhomme de neige;雪男)”は、SNSで物議や嘲笑を引き起こす」
Le Parisien紙のウェブサイトより。

フランスではここ数年人気のパティシエで、日本でも知る人ぞ知る若手のパティシエ、セドリック・グロレ氏。自身の名前がついたパティスリーもパリの一等地にある、フランスを代表するパティシエだが、彼がノエル(クリスマス)用に提案したビュッシュ・ド・ノエル(クリスマスケーキ)が数日前からSNS、そして一般メディアでも大きく取り上げられている。

画像のとおりのものだが、これでお値段が95ユーロ。早速、グルメジャーナリストなどからも、「これは何の冗談か」「ここまでのぼったくりは、“ぼったくり”以外の言葉をつくらないといけない」など。もちろん、SNSでも「これなら自分にも出来る」とか、「すごい貴重なココナツパウダーを使っているのか」、「現代アートなのか」などなど、ちょっとした大喜利状態になっている。

それでも、ウェブサイトでも他の「普通の」ビュッシュ・ド・ノエルと並んで注文可能になっている。パティシエの「芸術的な感性」なのか、遊び心なのか、現時点では、店側からは特にコメントはでていない。

セドリック・グロレ氏のパティスリーのウェブサイトより。

日本でも様々なクリスマスケーキがあるが、フランスでは、著名なパティシエだけではなくても、それぞれのケーキ屋さんが毎年工夫したビュッシュ・ド・ノエルを提案している。もちろん、その店の定番的なものもあるが、家族と集まっての食事はどちらかというと定番の料理なので、ビュッシュ・ド・ノエルは毎年目新しいものが好まれがちだったりするようだ。