パリ市の公共交通政策2019

投稿日時 : 2019/01/10 17:55

lemonde.frでの記事

1月10日、パリ市は新しい公共交通政策を発表した。

2018年3月にアンヌ・イダルゴ市長は、パリ市の公共交通の完全無料化計画を発表していたが、それは実現できなかった。

完全無料化は、市民生活の改善と、慢性的な交通渋滞で悩まされているパリ市の環境問題の解決策、(そして2020年の地方選挙対策)であったが、さまざまな専門家からの指摘などから、無料化することで生じる財政負担などと、その効果(渋滞、排気ガス、人びとの移動など)が釣り合わない、むしろ期待するような効果は得られないという結論に至った。

その代わりに決定したのが、特定の人びとのための公共交通の無料化だ。

交通カードパス「Pass Navigo」は、すでに4歳以下の子どもは完全に無料だが、9月1日(フランスは9月から新年度)からは、11歳までになる。さらに20歳までの障がい者も完全無料になる。そして、学生パス「Imagin’R」は中学生・高校生は半額が払戻されるという。