春の風

投稿日時 : 2022/03/14 17:30

「大統領選2022:最新世論調査で、メランションは決選投票が視野に入る。」
20 Minutes紙のウェブサイトより。

4月10日の大統領選挙の第一次投票まで一ヶ月を切った。毎日のように様々なメディアなどが行った世論調査が発表されるフランスだが、この週末、最新の世論調査で確認されたのは、極左系候補のジャンリュック・メランション氏の得票予想が増えてきたことだという。

マクロン現大統領は安泰の30%近くで、マクロン現大統領と決選投票に進むもう一人の「二位争い」が注目されている。

これまでは極右政党RNのマリーヌ・ルペンが有力なのは変わらない(16%)が、もう一人の極右系候補のゼムール氏のポイントが下がっている(13.5%)のに対し、メランション氏はポイントを伸ばし、12%となっている。

ウクライナ情勢に関して、極右系の二人は親ロシア、親プーチン(だった)の傾向があり、現在の国際情勢はどちらかというと不利だが、メランション氏もそこまで不利ではなくとも、有利でもなく、ポイントが上がってきたのは、左派系のもっとも「可能性がある」「現実的な」候補者ということで、社会党の現パリ市長やエコロジー政党、共産党の候補者たちに比べれば「まだまし」という支持も含まれてのポイントの伸びだとされる。

今後さらに選挙戦、討論も活発になるだろうし、誰も先が読めないウクライナ情勢もどのように影響するかもわからない。まだまだ張り詰めた雰囲気のフランスだ。

ただし、本日から、感染者数はそこまで減少していなく、逆に悪化し始めている兆候もあるとされるなか、予定通り、マスクの着用義務も解除され、ワクチンパスもほぼ全ての日常生活で必要なくなる。ワクチンパスはともかく、マスクに関しては、一度もどこでも義務になったことがなくてもほぼ誰もがマスクを着用している日本とは違って、フランスでは義務でなくなったとたんに、「やっと自由になれる」など、マスクをしなくなる人が多くなるようだ。ただ、家族に高齢者や基礎疾患の人がいるなど、マスク着用を続ける人もいるようだ。感染状況も含め、今日からまたパンデミックの状況も要注意だ。