外国人学生の将来(その2)

投稿日時 : 2019/02/26 18:00

Mediapartのサイトより。「ヨーロッパ圏外の学生の学費を値上げするとはいったいどういうことか?」

1月29日にも当ブログで紹介した、学費の値上げだが、日曜日に担当大臣がJournal du Dimancheでした発表によると、この値上げは、博士課程の学生には適用しないという。

この発表を受けて、Mediapartでは、この値上げの分析をしている。

博士課程の学生の学費はかわらないものの、学士(licence)は170ユーロから2770ユーロ、マスターは、243ユーロから3770ユーロになる。ただ、各大学では、免除を適用されることもできるし、学生の数を考えても値上げによる「大学経営」における効果は薄いし、政府が掲げる「フランスにきてもらう」という目的にあっているのか、この記事では整合性がないと指摘する。

唯一考えられるというのが、首相の発言で、「お金持ちの外国人学生が、長年フランスに住んで働いて税金を払っている低所得のフランス人家庭の子どもと同じ額の学費を払うのはおかしい(injuste)」といっていることだという。

記事では、外国人学生にきてもらうのは、どういうことかと問いを投げかける。外国人学生はいずれフランスのリソースになるのではないのか。フランスにとっては、彼らの学費は「経費」ではなく、「投資」ではないのか。

お金持ちの外国人学生だけを呼びたくて、貧しい学生には来て欲しくないのか。学費が高いことでハクが付くというのか。

この問題はまだまだ流動的なようだ。