環境問題のリーダーは

投稿日時 : 2019/09/24 18:30

9月23日のFrance 5の政治番組、C Politiqueより。「気候変動に対応するために信頼するのは?」

この週末に世界規模で行われた環境問題のデモ、国連での話題などは、さすがに日本でも話題になったが、いくら新しい環境相が、環境問題の重要性を訴えても、メディア自体もとりあげず、環境相の揚げ足取りと、「学校スト」という言葉が今回から多く使われ始めたようだ。

フランスでももちろん、高校生が中心となって、という話にはなっているが、メインはあくまでも環境問題であって、「Marche pour le climat(環境のための行進)」というデモ行進の主役が高校生(や中学生。大学生はもう大人というくくりなので、「大学生」というのは大学関係の問題出ない限り高校生と同じくくりにはならない)というだけだ。「学校スト」と報じられると、学校をサボっているとか、学校に行くことを拒否しているように聞こえる。

フランスの高校生・中学生も、学校をサボっているということはなく、学業に影響がない範囲で、かつ、学業よりも重要な環境問題を大人に訴えるという意味での学校を休んでのデモ行進だ。

そこで、フランスの国営放送France 5の政治番組が行った調査によると、気候変動問題に対応する際に、国民が信頼しているは、55%がNGOやアソシエーション、49%が市民、そして国や政府を信頼するのは15%だという結果になった。

環境問題について、一般市民の関心の度合いも高く、メディアも大きく取り上げていて、政治家も主要課題の一つとしてとらえているフランスでも、具体的な対策を取るはずの政府に対する信頼度はまだまだ。もちろん、もともと政府などには批判的というフランスの国民性もあるだろうが、環境問題への取り組みはまだまだこれからだ。