電力会社でストライキ

投稿日時 : 2019/09/20 18:00

経済紙 La Tribuneのサイトより。「EDF(フランス電力)のストライキで、フランスの電力生産は9%の減少…。これは高くつくはず。」

本日は高校生などの若者が中心の環境問題のデモがあり、その後、週末には45週目のジレ・ジョーヌのデモ、年金改革に反対するデモが予定されていて、毎年企画されている文化遺産の日(Les Journées du Patrimoine)も影響を受けそうだ。

さらに、昨日から始まっていているのが電力会社、EDFでのストライキ。

日本でも東日本大震災の後の裁判や、先日の千葉県の台風被害での停電などで、電力会社が話題になっているが、電力会社の社員のストライキというニュースは日本ではまず考えられない。かえって、フランスではストライキをしない職種はないのではないだろうか。

このたびのEDFのストライキは、政府がEDFの業務を大きく二つに分けようとしていることに反対して行われている。政府は、純粋に電力を作る業務(原発、水力、ガスなども)と、電力を一般家庭への供給や、自然エネルギー業務を含む配給関連業務などを分ける方針だが、これに対して、民間企業などが入ることによって、公的サービスである電力の平等性がなくなるとしている。年金改革案での、これまでの優遇措置の廃止もあるだろうが、組合などはそれよりも分割化によるサービスの低下・不安定化に反発しているという。

経済紙によると、このストライキによって、昨日の朝の時点ですでに通常の9%の発電量に影響しており、ストライキの収束の目処はたっていないという。一般家庭への電力供給に影響はないものの、EDFは他から電力を買うことになり、それが高くつくとしている。