(各)国の対応

投稿日時 : 2019/09/25 19:15

France Infoのサイトより。
「動画:環境問題会合:“行動、行動、行動”、エマニュエル・マクロンが訴える」

日本も含め、世界中でスウェーデンの女子高生が国連総会で行った会見が報じられている。フランスでももちろん、彼女の話題は昨年からかなりの頻度と重要度で、彼女が何かをする度に報じられてきており、今回も、彼女の意見や行動に反対する意見も含め、多くの報道がなされている。

(昨日のブログで、日本語で「学校スト」と呼称していることに違和感があるような記述をしたが、このスウェーデンの女子高生が最初に始めた時から「気候のための学校ストライキ(skolstrejk för klimatet)」と自ら書いていたので、そからきているのだろう。ただ、それでもそれから世界中に拡がった際には、「学校を」ストライキするという面は副次的になり、英語でも、「Fridays for Future (FFF), Youth for Climate, Youth Strike 4 Climate」という表現になっている。)

フランス自体、彼女からは何の取り組みもしていないとやり玉に挙げられているが、首相は参加せず、新任の環境相を派遣した日本や、参加する予定がなく、突然だが15分しか参加しなかったアメリカ大統領とは違って、フランスは大統領が参加し、さらにグレタさんの表明を受けて記者会見で発言した。

そこでの言葉が、フランスのメディアも大きく取り上げた、上記の発言。「行動、行動、行動」。これをグレタさんの「How dare you」(フランス語では、comment osez-vousと訳)に対する答えのように紹介されている。

もちろん、この発言に対する批判もあるが、日本の環境相は、記者会見ではなく、会議での一つの発言のなかの「セクシー」という言葉が取り上げられ、日本の首相は、参加していないので当然かもしれないが、全く見解は紹介されないのと比べれば、フランスの大統領は現地に赴き、世界中のジャーナリストの前で発言というより、演説をしている。その演説内容も、一応具体的な話をしている。

これもまた、フランス的政治パフォーマンスと見る人もいるだろうが、それでも、世界規模の問題に対して、国によってここまで対応が違うのかというよい例だろう。